しばらく前に買っておいた本書を昨晩手に取ったら、一気に引き込まれ今朝読了。
あんまりぐだぐだどう良かったかを書くよりも、主人公である一風変わった若い教師のセリフを少し引用する(趣旨を尊重したまま若干変えていますが)。
子供の頃のことをできるだけたくさん憶えたまま大人になって、ひどいこともある世の中で絶対に死なないでとにかく生きながらえて欲しい。
夢や希望も大事だけれど、自分自身が大好きで大事でたまらないと思えれば、その子は絶対死なない。世界で一番大事なものを失いたいと思う人間はいないから。
そう考えると、誰かを負かすことによってしか子どもに自信を与えられず、負けた方だけでなく、勝った方まで自分のことが自分のことが大好きでいられなくなっている今の教育は馬鹿げてる。
こう引用すると説教くさくて(しばらくこの本を書棚に放置して手に取らなかったのは、今考えると新興宗教に感じる胡散臭さと同様のニオイを漂わせる帯がついていたのも理由の一つ)、読む前に身構えてしまうかも知れないけれど、ストーリーとして読むと極めて自然に受け入れられる。おそらく著者は何度も何度も人はなぜ生きるべきなのか、なぜ生かされているのかを自問自答して、自分の思いを伝えたくてこの小説を書いたのではないかという気がする。
死について考えることでどう生きるべきか考える、というところも含め、自分の生き方を改めて考えさせられ、今のタイミングで出会って良かったと深く思った。
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彼が通る不思議なコースを私も 単行本 – 2014/1/6
白石 一文
(著)
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人は彼のことを“神の子"と呼ぶ――学習障害を持つ子どもたち。世界を変えようと決意するひとりの教師。彼の目に映る、人間の未知なる可能性とは。直木賞を受賞した『ほかならぬ人へ』をはじめ、“運命"をめぐる数々の名著を物した著者が、生への根源的な問いを放つ、渾身の一作。
「本物の時間というのは、絶えず伸びたり縮んだりしているんだよ。人間はみんなひとりひとり、持っている時間の長さが違うんだ」――友人がビルから飛び降りようとしている現場で、霧子は黒ずくめの不思議な男と出会った。彼は修羅場の最中、気づけば消えるようにいなくなってしまった。彼の名前は椿林太郎。学習障害児の教育に携わる、抜群に優秀ですこし変わった小学校教師。霧子はひょんなことから彼と知り合うことになり、魅かれていくが、実は彼には知られざる不思議な能力があって……。
「本物の時間というのは、絶えず伸びたり縮んだりしているんだよ。人間はみんなひとりひとり、持っている時間の長さが違うんだ」――友人がビルから飛び降りようとしている現場で、霧子は黒ずくめの不思議な男と出会った。彼は修羅場の最中、気づけば消えるようにいなくなってしまった。彼の名前は椿林太郎。学習障害児の教育に携わる、抜群に優秀ですこし変わった小学校教師。霧子はひょんなことから彼と知り合うことになり、魅かれていくが、実は彼には知られざる不思議な能力があって……。
- 本の長さ312ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2014/1/6
- ISBN-104087715345
- ISBN-13978-4087715347
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2014/1/6)
- 発売日 : 2014/1/6
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 312ページ
- ISBN-10 : 4087715345
- ISBN-13 : 978-4087715347
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,155,801位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 26,587位日本文学
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年3月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
妻・霧子は電子機器メーカーでバリバリ働くキャリアウーマン。
本の中でも、違和感があるくらいどんどん出世します。
夫・林太郎は小学校教師を辞職して、私塾を立ち上げる特殊能力を持った男性。
発達障害の子どものことを真剣に考え、戦っています。
本書の中でこの林太郎が持つ教育への想い、生きることへの想いにぐっときました。
「生き延びる唯一の道は生きる気持ちなんだ」と妻に優しく話す彼。
そしてその思いを実現するために、トラブルも乗り越えながら夫婦は成功の道を歩みます。
林太郎がもつ「生への根源的な問い」には感銘をうけましたが、
林太郎の特殊能力、霧子の仕事、お互いの仕事に関する様々なこと・・・・
細々とした事件?が多く起こり、まとまりが無いようにも感じました。
そしてラスト。賛否両論わかれるのかしら・・・・。
私はあまり理解できず、という印象。もう一度読んだら印象も変わるかもしれません。
本の中でも、違和感があるくらいどんどん出世します。
夫・林太郎は小学校教師を辞職して、私塾を立ち上げる特殊能力を持った男性。
発達障害の子どものことを真剣に考え、戦っています。
本書の中でこの林太郎が持つ教育への想い、生きることへの想いにぐっときました。
「生き延びる唯一の道は生きる気持ちなんだ」と妻に優しく話す彼。
そしてその思いを実現するために、トラブルも乗り越えながら夫婦は成功の道を歩みます。
林太郎がもつ「生への根源的な問い」には感銘をうけましたが、
林太郎の特殊能力、霧子の仕事、お互いの仕事に関する様々なこと・・・・
細々とした事件?が多く起こり、まとまりが無いようにも感じました。
そしてラスト。賛否両論わかれるのかしら・・・・。
私はあまり理解できず、という印象。もう一度読んだら印象も変わるかもしれません。
2021年9月4日に日本でレビュー済み
久しぶりに「ジャケ買い」をした本である。「表紙の写真がよい」プラス「タイトルがすごくいい」ということに惹かれて、作者も内容もよく知らないまま買った。
とても読みやすい文章だったので、すらすらと読み終えた。物語にもそれなりに引き込まれた。が、読み終わってみると、別にどうという感想もない。ちょっと唐突な終わり方だとは思った。
結局、本作は表紙とタイトルがすべて、という気がする。白石一文という作家は、文藝春秋で記者や編集者をしていた人らしいので、タイトルの付け方がうまいのだろう。どの作品もタイトルがなかなかふるっている。
とても読みやすい文章だったので、すらすらと読み終えた。物語にもそれなりに引き込まれた。が、読み終わってみると、別にどうという感想もない。ちょっと唐突な終わり方だとは思った。
結局、本作は表紙とタイトルがすべて、という気がする。白石一文という作家は、文藝春秋で記者や編集者をしていた人らしいので、タイトルの付け方がうまいのだろう。どの作品もタイトルがなかなかふるっている。
2014年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
特殊能力を持つ男性とその伴侶となった女性の物語。
彼の通る不思議なコース…えらいストレートで、そのまんまなタイトル。
まさにこれが内容だ。
全体を通して、男性の能力は謎に包まれていたが、その能力を中心に据えたストーリーではない。
普遍的な人との出会いであったり、死であったり、を考えさせる内容。
後半トントンと物語が動いていくが、ちょっとそこまで出世するのは急すぎるだろ、と思わなくもなかった。
人間、とかく子供たちが生きる気持ちを維持するために、最も大事なのは夢や希望ではない。
自分が自分の事を好きであることだ。というような部分がとても、良かった。
とかく、自己評価が低い日本人を、そうなるように育てあげた現在の学校教育の功罪は重いような気がする。
確かに、自分を一番好きになれる子は、この世界が好きだ。この世界に生きる人間が好きだ。絶望するはずがないのだ。
彼の通る不思議なコース…えらいストレートで、そのまんまなタイトル。
まさにこれが内容だ。
全体を通して、男性の能力は謎に包まれていたが、その能力を中心に据えたストーリーではない。
普遍的な人との出会いであったり、死であったり、を考えさせる内容。
後半トントンと物語が動いていくが、ちょっとそこまで出世するのは急すぎるだろ、と思わなくもなかった。
人間、とかく子供たちが生きる気持ちを維持するために、最も大事なのは夢や希望ではない。
自分が自分の事を好きであることだ。というような部分がとても、良かった。
とかく、自己評価が低い日本人を、そうなるように育てあげた現在の学校教育の功罪は重いような気がする。
確かに、自分を一番好きになれる子は、この世界が好きだ。この世界に生きる人間が好きだ。絶望するはずがないのだ。
2018年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主人公の夫、椿林太郎の人柄・思想といった人物像がとても魅力的でした。
主人公の属する社内の状況などがとても詳細に書かれており、大組織に無縁の自分には初めて見るような世界をリアルに感じられ、そうれも面白かったです。不思議なオーラが映り込むハイビジョンの部分も面白かった。
ただ、ラストは少しファンタジーのような雰囲気でおわった感じがして、少し拍子抜けのような気分になりました。
主人公の属する社内の状況などがとても詳細に書かれており、大組織に無縁の自分には初めて見るような世界をリアルに感じられ、そうれも面白かったです。不思議なオーラが映り込むハイビジョンの部分も面白かった。
ただ、ラストは少しファンタジーのような雰囲気でおわった感じがして、少し拍子抜けのような気分になりました。
2014年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分の仕事に役立ていきたいと考えます。今後も利用したいと思います。
2015年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんな本を待っていました。・・一気に読み終えてしまいました。
2014年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全作品を読んでいます、心理的な描写が良いです。
次の作品も期待しています。
次の作品も期待しています。