日本における、アルゼンチン・タンゴ受容の変遷を書いた本です。
日本でのタンゴ流行の最盛期は、昭和三十年から三十五年頃で、三十三年生まれの私は、その時代を知りません。両親がアルフレッド・ハウゼを好んでおり、繰り返し聴いていたハウゼのレコードに影響を受けて、私もコンチネンタル・タンゴが大好きになりました。
この本はアルゼンチン・タンゴを主な対象としており、コンチネンタルのファンには物足りない部分があります。それで☆☆☆としましたが、それにしても、これまで知らなかった事実がたくさん記載されていて、とても勉強になります。
日本の歌謡曲はタンゴのリズムを使った曲が多い由。著者は、歌謡曲だけでなく、インストのタンゴの曲を作ってレコード会社が売り出していれば、日本から世界へ発信するコンチネンタル・タンゴのヒット・ナンバーが生まれていたかも知れない、と書いています。アルフレッド・ハウゼの全盛期にそれが実現していたら、素晴らしい事になったでしょうね。残念です。
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タンゴと日本人 (集英社新書) 新書 – 2018/8/17
生明 俊雄
(著)
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石原裕次郎も美空ひばりも みな「タンゴを」歌った。
19世紀末、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの場末の酒場で生まれたタンゴは、20世紀初頭パリに渡って洗練されるや、瞬く間にヨーロッパ中に広まった。日本にも昭和の始まりと共に上陸。当時流行の最先端にあったダンスや音楽は日本人にも熱狂的に支持され、そのエッセンスは歌謡曲や演歌にも次々と吸収された。戦後、そんな時代が確かにあった。
90年代後半、ピアソラの登場で世界的にブームは再燃したが、それもつかの間、タンゴは謎めいた香気を残し、表舞台から姿を消した。いったいタンゴはどこに消えたのか。その出生の秘密と日本との不思議な縁をひもときながら、今なお見え隠れする魅惑的な後ろ姿に迫る。
さて、日本人とタンゴについて考える時に、もうひとつ忘れてはならないことがある。
それは、ブエノスアイレスから持ち込まれたアルゼンチン・タンゴや、欧米から届けられるコンチネンタル・タンゴだけではなく、ある時期からは日本独自のタンゴが生まれ、広く聴かれるようになったことである。(中略)
歌謡曲のなかでも最も日本的といわれる演歌にもタンゴ調の曲がある。また子供たちに歌わせ、聴かせるために作られたいくつかの童謡のなかにもタンゴのリズムが使われた。そういう曲を聴いたり、歌ったりするときに、タンゴを意識しているかどうかは別にして。
こう考えると、やはりタンゴは日本人にとって何か特別なものであるということは言えそうだ。(「はじめに」より)
●著者プロフィール
生明俊雄(あざみ としお)
ポピュラー音楽研究家。1940年千葉県生まれ。早稲田大学卒。ビクターエンタテインメント洋楽部長、映像制作部長を歴任。東京大学大学院(社会情報学専攻)終了。東京藝術大学にて博士号(学術)取得。広島経済大学教授などを経て現職。タンゴ評論活動ではダリエンソやピアソラのCD解説執筆など多数。著書に『ポピュラー音楽は誰が作るのか――音楽産業の政治学』『20世紀日本レコード産業史』など。
19世紀末、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの場末の酒場で生まれたタンゴは、20世紀初頭パリに渡って洗練されるや、瞬く間にヨーロッパ中に広まった。日本にも昭和の始まりと共に上陸。当時流行の最先端にあったダンスや音楽は日本人にも熱狂的に支持され、そのエッセンスは歌謡曲や演歌にも次々と吸収された。戦後、そんな時代が確かにあった。
90年代後半、ピアソラの登場で世界的にブームは再燃したが、それもつかの間、タンゴは謎めいた香気を残し、表舞台から姿を消した。いったいタンゴはどこに消えたのか。その出生の秘密と日本との不思議な縁をひもときながら、今なお見え隠れする魅惑的な後ろ姿に迫る。
さて、日本人とタンゴについて考える時に、もうひとつ忘れてはならないことがある。
それは、ブエノスアイレスから持ち込まれたアルゼンチン・タンゴや、欧米から届けられるコンチネンタル・タンゴだけではなく、ある時期からは日本独自のタンゴが生まれ、広く聴かれるようになったことである。(中略)
歌謡曲のなかでも最も日本的といわれる演歌にもタンゴ調の曲がある。また子供たちに歌わせ、聴かせるために作られたいくつかの童謡のなかにもタンゴのリズムが使われた。そういう曲を聴いたり、歌ったりするときに、タンゴを意識しているかどうかは別にして。
こう考えると、やはりタンゴは日本人にとって何か特別なものであるということは言えそうだ。(「はじめに」より)
●著者プロフィール
生明俊雄(あざみ としお)
ポピュラー音楽研究家。1940年千葉県生まれ。早稲田大学卒。ビクターエンタテインメント洋楽部長、映像制作部長を歴任。東京大学大学院(社会情報学専攻)終了。東京藝術大学にて博士号(学術)取得。広島経済大学教授などを経て現職。タンゴ評論活動ではダリエンソやピアソラのCD解説執筆など多数。著書に『ポピュラー音楽は誰が作るのか――音楽産業の政治学』『20世紀日本レコード産業史』など。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2018/8/17
- 寸法10.6 x 1.2 x 17.3 cm
- ISBN-10408721043X
- ISBN-13978-4087210439
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2018/8/17)
- 発売日 : 2018/8/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 240ページ
- ISBN-10 : 408721043X
- ISBN-13 : 978-4087210439
- 寸法 : 10.6 x 1.2 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 524,155位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 608位ジャズ楽譜・スコア・音楽書
- - 1,027位集英社新書
- カスタマーレビュー:
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2018年10月19日に日本でレビュー済み
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2019年1月27日に日本でレビュー済み
タンゴについては全くの初心者なのですが、中々要領を得た解説書と思いました。タンゴファンには物足りないのでしょうが、私には、日本にタンゴを伝えたのが勝海舟の孫にあたる目賀田種太郎という人だったというだけでびっくり。この方は男爵で、本書によれば鹿鳴館文化の継承者としての思いから日本に社交ダンスを広めようとし、タンゴのレコードをたくさん日本に持ち込んだとのこと。天国の祖父も驚いただろうなあ。
タンゴの音楽的由来、ピアノの登場の意義、悲劇的な死を遂げた伝説的歌手カルロス・ガルデルなど、もちろんタンゴファンには言うまでもない内容なのでしょうが、少なくとも私には大変面白く読めました。実はこの本を手に取ったきっかけが、60歳近くなって、以前は全く興味のなかった音楽も少し聞いてみるようになり、YOUTUBEなどで昔のコンチネンタル・タンゴの名曲に触れたからです。本書は基本的にアルゼンチン・タンゴについての本ですが、逆に私には、タンゴのルーツであるアルゼンチンタンゴもちゃんと聞こうという気持ちにさせてくれました。よくできた解説書と思います。
タンゴの音楽的由来、ピアノの登場の意義、悲劇的な死を遂げた伝説的歌手カルロス・ガルデルなど、もちろんタンゴファンには言うまでもない内容なのでしょうが、少なくとも私には大変面白く読めました。実はこの本を手に取ったきっかけが、60歳近くなって、以前は全く興味のなかった音楽も少し聞いてみるようになり、YOUTUBEなどで昔のコンチネンタル・タンゴの名曲に触れたからです。本書は基本的にアルゼンチン・タンゴについての本ですが、逆に私には、タンゴのルーツであるアルゼンチンタンゴもちゃんと聞こうという気持ちにさせてくれました。よくできた解説書と思います。
2018年10月10日に日本でレビュー済み
コンパクトなタンゴの歴史と本邦享受史。今となっては往年のタンゴへの熱狂を思い出すことすら難しく、筆者曰く絶滅危惧種ながら、日本のバンド活動の揺籃として果たした役割を描く。戦前のダンス音楽としての性格がレコードの普及、バンドの簇生で鑑賞の対象になって変質したか。でも、灰田勝彦の「新雪」はタンゴ歌謡だと分かるが、「勘太郎月夜」「湯島の白梅」はタンゴ? 「別れの一本杉」も? タンゴバンド出身の船村徹がそのリズムを生かした作品を作っている? 疑問多々。ともかく、ジャズやブルースと並んで、タンゴも地下水脈のように影響を与えてきたのは興味深い。できれば、ですよ。音源がweb上に溢れている今、検索のタグを付けたら、親切だったような。筆者は早大で「オルケスタ・デ・タンゴ・ワセダ」で活躍の後、ビクターで活躍した人物。
2018年9月18日に日本でレビュー済み
タンゴに詳しい人であればある程度知っている常識?的な話ばかりなので、それほど目新しさは感じない。ただ、そもそも今時の一般人がどれだけタンゴに目を向けているのかを思えば、本全体としては割と纏まっているとは思う。一つ一つのエピソードについての掘り下げは深くないが、筆者の世代ということもあり、少し前の時代について知ろうという人にはいいかもしれない。今という時点から遡った、過去の経緯についての概観はできるとは思う。これに対して、こういった特定の音楽ジャンルについての将来像などは、評論家などが云々するべきはなしではないのだろうから、本書で触れている程度でも十分でしょうし、ともあれ、タンゴについての文献は我が国であまりにも少ないので、本書が出版されたこと自体に意義は見出してよいとは思う。