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新しい世界 世界の賢人16人が語る未来 (講談社現代新書) 新書 – 2021/1/20
クーリエ・ジャポン
(編集)
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海外メディアだから語った!
最高の知性たちが伝える、予測不可能な大転換の時代を生きるヒント
パンデミックの惨禍、拡大する不平等、トランプ現象……。
ハラリ、トッド、ピケティ、サンデル、タレブ、ナオミ・クラインらの目に映る現代世界とは?
「クーリエ・ジャポン」編集部が世界中のメディアから厳選した、回復への道を考えるための16本の必読インタビュー集!
第一章 コロナと文明
ユヴァル・ノア・ハラリ「私たちが直面する危機」
エマニュエル・トッド「パンデミックがさらす社会のリスク」
ジャレド・ダイアモンド「危機を乗り越えられる国、乗り越えられない国」
フランシス・フクヤマ「ポピュリズムと『歴史の終わり』」
第二章 不透明な世界経済の羅針盤
ジョゼフ・スティグリッツ「コロナ後の世界経済」
ナシーム・ニコラス・タレブ「『反脆弱性』が成長を助ける」
エフゲニー・モロゾフ「ITソリューションの正体」
ナオミ・クライン「スクリーン・ニューディールは問題を解決しない」
第三章 不平等を考える
ダニエル・コーエン「豊かさと幸福の条件」
トマ・ピケティ「ビリオネアをなくす仕組み」
エステル・デュフロ「すべての問題の解決を市場に任せることはできない」
第四章 アフター・コロナの哲学
マルクス・ガブリエル「世界を破壊する『資本主義の感染の連鎖』」
マイケル・サンデル「能力主義の闇」
スラヴォイ・ジジェク「コロナ後の偽りの日常」
第五章 私たちはいかに生きるか
ボリス・シリュルニク「レジリエンスを生む新しい価値観」
アラン・ド・ボトン「絞首台の希望」
最高の知性たちが伝える、予測不可能な大転換の時代を生きるヒント
パンデミックの惨禍、拡大する不平等、トランプ現象……。
ハラリ、トッド、ピケティ、サンデル、タレブ、ナオミ・クラインらの目に映る現代世界とは?
「クーリエ・ジャポン」編集部が世界中のメディアから厳選した、回復への道を考えるための16本の必読インタビュー集!
第一章 コロナと文明
ユヴァル・ノア・ハラリ「私たちが直面する危機」
エマニュエル・トッド「パンデミックがさらす社会のリスク」
ジャレド・ダイアモンド「危機を乗り越えられる国、乗り越えられない国」
フランシス・フクヤマ「ポピュリズムと『歴史の終わり』」
第二章 不透明な世界経済の羅針盤
ジョゼフ・スティグリッツ「コロナ後の世界経済」
ナシーム・ニコラス・タレブ「『反脆弱性』が成長を助ける」
エフゲニー・モロゾフ「ITソリューションの正体」
ナオミ・クライン「スクリーン・ニューディールは問題を解決しない」
第三章 不平等を考える
ダニエル・コーエン「豊かさと幸福の条件」
トマ・ピケティ「ビリオネアをなくす仕組み」
エステル・デュフロ「すべての問題の解決を市場に任せることはできない」
第四章 アフター・コロナの哲学
マルクス・ガブリエル「世界を破壊する『資本主義の感染の連鎖』」
マイケル・サンデル「能力主義の闇」
スラヴォイ・ジジェク「コロナ後の偽りの日常」
第五章 私たちはいかに生きるか
ボリス・シリュルニク「レジリエンスを生む新しい価値観」
アラン・ド・ボトン「絞首台の希望」
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2021/1/20
- 寸法10.8 x 1.3 x 17.3 cm
- ISBN-104065225469
- ISBN-13978-4065225462
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2021/1/20)
- 発売日 : 2021/1/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 256ページ
- ISBN-10 : 4065225469
- ISBN-13 : 978-4065225462
- 寸法 : 10.8 x 1.3 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 236,592位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,459位講談社現代新書
- - 2,667位社会一般関連書籍
- - 3,658位その他の思想・社会の本
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年10月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世界の著名思想家16人に対するインタビュー集。
殆どが自分には合わない思想、、、と感じましたが、
一人ひとりのインタビューがコンパクトにまとめられていて
世界を俯瞰するヒントになる気がしますし、中には自分の興味をひく人もいました。
ものすごくお薦めというわけではないですが、手にとってみて良いかと思います。
そんなに難しくなく、ボリュームも重くはないので、結構さっくりと読むことが出来ます。
殆どが自分には合わない思想、、、と感じましたが、
一人ひとりのインタビューがコンパクトにまとめられていて
世界を俯瞰するヒントになる気がしますし、中には自分の興味をひく人もいました。
ものすごくお薦めというわけではないですが、手にとってみて良いかと思います。
そんなに難しくなく、ボリュームも重くはないので、結構さっくりと読むことが出来ます。
2021年8月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
特に驚く事もなく、そうでしょうねーという内容です。素晴らしいメンツなので期待しましたが、わざわざ買うまでもないかな。どっかのコラムとたいして変わりません
2024年2月11日に日本でレビュー済み
いくつかは、短くて物足りないというのもあったが、多様な専門家がそれぞれの専門分野の話をしていて、全体として、とても興味深い話だった。
2021年11月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
The item was good as described by the seller.
2021年4月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
【概要】
コロナ危機を生きる私たちの社会を俯瞰的に考察し、その先を垣間見るために世界の著名な16名の学者たちの意見が集約された一冊。マイケル・サンデル(哲学、政治学)、トマ・ピケティ(経済学)、エマニュエル・ドット(歴史学)など、様々な分野の知が結集した。コロナが私たちに何をもたらしたのか、私たちはいかに考えて行動をするのか、それぞれのインタビューを通して、不安が蔓延する世界を社会や個人が生きいくための指針を見つけることができる。本書には、16名もの「賢人」たちの多様な思考の海を巡る楽しみがある。
【内容】
16名のインタビューから成る本書の主張を1つにまとめることはできないが、全体に共通するテーマは見出すことはできる。それは経済成長のみを追い求める資本主義やネオリベラリズムへの批判であり(ピケティ、デュフロ、コーエン、サンデル)、AIなどの科学技術との向き合い方であり(モロゾフ、ジジェク)、地球や人類といったグローバルな視点での連帯の可能性(ダイアモンド)などである。
しかしながら、本書を読む楽しみは個々のインタビューを通して、世界的に高名な学者たちの独自の思想を知ることができる点にある。私は名前のみ聞いたことのあるピケティが、ドットが、ガブリエルが、ハラリが何を述べているのか関心があった。一人当たり10~20ページほどの短いインタビューでは、賢人たちの持つ学問的な考えを汲み尽くすことは不可能であるが、その一端に触れることは少なくともできる。その意味では、本書は著名な学者たちに対する絶好の入門書でもある。
私はダニエル・コーエンという経済学者の考えに惹かれた。紹介欄にはトマ・ピケティの指導者とあり、また世界的なベストセラーとなった著作があることから、寡聞にして名前すら聞いたことがなかったが、それだけで地位と偉大さだけは分かる気がする。
コーエンの発言をいくつか紹介してみたい。経済学者コーエンは幸福について、次の様に述べている。「(…)幸福は報酬であり目標ではない」(p. 123)。また、「(…)幸福とは、寒くて毛布をかけたときに味わう束の間の感覚のようなものだ」(同ページ)。つまり、幸せとは生きるための目標とは成り得ず、あくまで行為に対する結果、あるいは精神状態の1つなのである。確かに幸福を追い求めるために人は仕事をしたり、何かに取り組んでいる。しかし、人は幸福になるために何かをしている「つもり」になっており、見出してもいない人生の目標を覆い隠し、ごまかしているだけなのかもしれない。コーエンの言うように、幸福とは「束の間の感覚」でしかなく、しかも「感覚」とは極めて曖昧なものであり、あるなしも不確かであり、その質もまた主観的であり、その都度の環境や心理的な状態によっても変化することもあるだろう。例えば、生活環境は変わらないのに、思考や発想の角度が変わることで、人は幸福に気が付くことがある。ただし、幸せの感覚は長続きせず、あくまでその時の人生の感触でしかない。翻って、不幸もまた同様に曖昧な感覚である。すなわち、幸不幸は人生の目標とは成り得ないのであり、そうすることは危ういことですらあるだろう。
そのように述べると、コーエンは幸福自体を否定しているように受け取られるかもしれないが、そうではなく、コーエン自身は例えば読書に大いなる喜びを見出しているのである。「私が豊かな気持ちになれるのは、自分がこれまでに読めた本の数々を思うときです。世の中には資産が100万ドルあると豊かな気分になれる人もいますが、私の場合は、それが本を読んで得た知識の量なのです」(p. 137)。もちろん、その読書量やそこから得られる知識量は私の場合などとは雲泥の差ではあるが、偉大な学者にして人間味の大いに感じられることころに私は自分自身との共通項を見出し、大いに信頼を置きたくなる。
さらにコーエンは「(…)基本的には、人の幸せとは周りとの関係から生まれます」(p. 114)とも語り、幸福の形式にも言及している。ここで言う「周りとの関係」とは、人間の社会性のことを指す。社会性、すなわち人間の他者との共存的な側面については、人間は言語を使用し、コミュニケーションをとることによって、アイデンティティを形成し、また成長していく、と述べられている(p. 135)。
コーエンの幸福論は、経済成長を求め続け、お金にだけに価値を置く資本主義に対する批判ともなる(p. 115)。そして、「めざすべきは「成長」でもなければ、「脱成長」でもありません。人間としての生活に最低限必要なものが何なのかを見据えるべきです」(p. 123)として、コロナ危機にあって慎重かつ冷静な提言をしている。
経済学者ダニエル・コーエンの短いインタビューの中に、コロナ危機を生き、ポストコロナを見据えるためのヒントが他にもちりばめられている。人類を支配している「イースタリンの逆説」(年間所得が増えても生活の満足度は上がらない)という経済法則について、日本経済について、人間は科学技術に支配されるのではなく、その主となるべきであることについて、AI技術がわれわれにもたらすものについて、人と人が出会うための産業が発達していく可能性についてなど、先に述べた幸福論のように生きとし生ける存在として人間を見つめる眼差しに貫かれた知見が並べられる。
経済学者ダニエル・コーエンだけに触れたが、本書には味わい深いインタビューがそこかしこに収められている。各賢人に割かれる紙幅がそう多くないために、決して賢人の思想全体を学ぶことはできないが、むしろ短い文章のために短時間で読むことでき、かつ世界的な学者への分かりやすい入り口となっている。
コロナ危機を生きる私たちの社会を俯瞰的に考察し、その先を垣間見るために世界の著名な16名の学者たちの意見が集約された一冊。マイケル・サンデル(哲学、政治学)、トマ・ピケティ(経済学)、エマニュエル・ドット(歴史学)など、様々な分野の知が結集した。コロナが私たちに何をもたらしたのか、私たちはいかに考えて行動をするのか、それぞれのインタビューを通して、不安が蔓延する世界を社会や個人が生きいくための指針を見つけることができる。本書には、16名もの「賢人」たちの多様な思考の海を巡る楽しみがある。
【内容】
16名のインタビューから成る本書の主張を1つにまとめることはできないが、全体に共通するテーマは見出すことはできる。それは経済成長のみを追い求める資本主義やネオリベラリズムへの批判であり(ピケティ、デュフロ、コーエン、サンデル)、AIなどの科学技術との向き合い方であり(モロゾフ、ジジェク)、地球や人類といったグローバルな視点での連帯の可能性(ダイアモンド)などである。
しかしながら、本書を読む楽しみは個々のインタビューを通して、世界的に高名な学者たちの独自の思想を知ることができる点にある。私は名前のみ聞いたことのあるピケティが、ドットが、ガブリエルが、ハラリが何を述べているのか関心があった。一人当たり10~20ページほどの短いインタビューでは、賢人たちの持つ学問的な考えを汲み尽くすことは不可能であるが、その一端に触れることは少なくともできる。その意味では、本書は著名な学者たちに対する絶好の入門書でもある。
私はダニエル・コーエンという経済学者の考えに惹かれた。紹介欄にはトマ・ピケティの指導者とあり、また世界的なベストセラーとなった著作があることから、寡聞にして名前すら聞いたことがなかったが、それだけで地位と偉大さだけは分かる気がする。
コーエンの発言をいくつか紹介してみたい。経済学者コーエンは幸福について、次の様に述べている。「(…)幸福は報酬であり目標ではない」(p. 123)。また、「(…)幸福とは、寒くて毛布をかけたときに味わう束の間の感覚のようなものだ」(同ページ)。つまり、幸せとは生きるための目標とは成り得ず、あくまで行為に対する結果、あるいは精神状態の1つなのである。確かに幸福を追い求めるために人は仕事をしたり、何かに取り組んでいる。しかし、人は幸福になるために何かをしている「つもり」になっており、見出してもいない人生の目標を覆い隠し、ごまかしているだけなのかもしれない。コーエンの言うように、幸福とは「束の間の感覚」でしかなく、しかも「感覚」とは極めて曖昧なものであり、あるなしも不確かであり、その質もまた主観的であり、その都度の環境や心理的な状態によっても変化することもあるだろう。例えば、生活環境は変わらないのに、思考や発想の角度が変わることで、人は幸福に気が付くことがある。ただし、幸せの感覚は長続きせず、あくまでその時の人生の感触でしかない。翻って、不幸もまた同様に曖昧な感覚である。すなわち、幸不幸は人生の目標とは成り得ないのであり、そうすることは危ういことですらあるだろう。
そのように述べると、コーエンは幸福自体を否定しているように受け取られるかもしれないが、そうではなく、コーエン自身は例えば読書に大いなる喜びを見出しているのである。「私が豊かな気持ちになれるのは、自分がこれまでに読めた本の数々を思うときです。世の中には資産が100万ドルあると豊かな気分になれる人もいますが、私の場合は、それが本を読んで得た知識の量なのです」(p. 137)。もちろん、その読書量やそこから得られる知識量は私の場合などとは雲泥の差ではあるが、偉大な学者にして人間味の大いに感じられることころに私は自分自身との共通項を見出し、大いに信頼を置きたくなる。
さらにコーエンは「(…)基本的には、人の幸せとは周りとの関係から生まれます」(p. 114)とも語り、幸福の形式にも言及している。ここで言う「周りとの関係」とは、人間の社会性のことを指す。社会性、すなわち人間の他者との共存的な側面については、人間は言語を使用し、コミュニケーションをとることによって、アイデンティティを形成し、また成長していく、と述べられている(p. 135)。
コーエンの幸福論は、経済成長を求め続け、お金にだけに価値を置く資本主義に対する批判ともなる(p. 115)。そして、「めざすべきは「成長」でもなければ、「脱成長」でもありません。人間としての生活に最低限必要なものが何なのかを見据えるべきです」(p. 123)として、コロナ危機にあって慎重かつ冷静な提言をしている。
経済学者ダニエル・コーエンの短いインタビューの中に、コロナ危機を生き、ポストコロナを見据えるためのヒントが他にもちりばめられている。人類を支配している「イースタリンの逆説」(年間所得が増えても生活の満足度は上がらない)という経済法則について、日本経済について、人間は科学技術に支配されるのではなく、その主となるべきであることについて、AI技術がわれわれにもたらすものについて、人と人が出会うための産業が発達していく可能性についてなど、先に述べた幸福論のように生きとし生ける存在として人間を見つめる眼差しに貫かれた知見が並べられる。
経済学者ダニエル・コーエンだけに触れたが、本書には味わい深いインタビューがそこかしこに収められている。各賢人に割かれる紙幅がそう多くないために、決して賢人の思想全体を学ぶことはできないが、むしろ短い文章のために短時間で読むことでき、かつ世界的な学者への分かりやすい入り口となっている。
2021年1月23日に日本でレビュー済み
米中対立等の流れから、コロナが加わり、確かに世界の見え方は大きく変わった
しかし2021年も、バイデン政権の行方、コロナの行方、オリンピックの行方等、見えないことはまだまだたくさんあり、これらが、2022年以降の在り方に及ぼす影響も多々あろう。
従って、この本は、あくまでも現時点での見通しのまとめ、と捉えたほうが良い。
またこうした変化する世界への向き合い方・かじ取りに大切な、現役・元の政治家・外交官等へのインタビューが、本書にはほぼ含まれていない。
プラグマティックに世界をどうみて、どうリードするか、という観点からすると、この欠落は大変残念。
しかし2021年も、バイデン政権の行方、コロナの行方、オリンピックの行方等、見えないことはまだまだたくさんあり、これらが、2022年以降の在り方に及ぼす影響も多々あろう。
従って、この本は、あくまでも現時点での見通しのまとめ、と捉えたほうが良い。
またこうした変化する世界への向き合い方・かじ取りに大切な、現役・元の政治家・外交官等へのインタビューが、本書にはほぼ含まれていない。
プラグマティックに世界をどうみて、どうリードするか、という観点からすると、この欠落は大変残念。
2024年1月13日に日本でレビュー済み
世界の賢人16人が語る現代と未来の世界です。マイケル・サンデル、トマ・ピケティやジャレット・ダイヤモンドなども含まれています。ウイズ・コロナ、アフター・コロナの世界の変化についても語られています。また、新自由主義、資本主義の限界についても語られているものが多く、参考になりました。アメリカで起きたトランプ現象の解説も興味深かったです。これからの世界の変貌の方向がわかり、面白かったです。評価は、星5つとしました。