『宝島』に舌を巻き、何冊かこの著者の小説を買っていたが、いろいろと読む本が多くてようやく読めた。
架空のミナギという村での話である。
第一部から第三部とエピローグまでにかなりの時間が経過している。
一部ずつが独立してもいるが、最後につながりが分かってくる。
第一部と第三部は、まるで『宝島』を彷彿とさせる。
が、第二部はちょっとこの作者にしては違和感がある。
まるで原田マハ的なのである。
原田マハも気に入った作品は多数あるのだが、何というか予定調和でハーレクインロマンス的なところが鼻につくところも多い。
この第二部はハーレクイン的というわけでは全くないのだが、文体や人物描写、そして展開から彼女のそれと同じもを感じた。
しかし、それでもなお、この作家の作品には驚くばかり。
5冊ほど大人買いをしていたのだが、これを読んで残りの作品もすべて大人買いしてしまった。
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畦と銃 単行本 – 2011/7/6
真藤 順丈
(著)
あまりにも力強い、消滅と再生の物語。 “最強の農夫”“叫ぶ少女”“絆で結ばれた牧童たち”が、破壊された農地、山林、牧場を再生するため蜂起する! この国の根幹を支える第一産業を描き切る傑作。
- 本の長さ325ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2011/7/6
- ISBN-104062170841
- ISBN-13978-4062170840
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2011/7/6)
- 発売日 : 2011/7/6
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 325ページ
- ISBN-10 : 4062170841
- ISBN-13 : 978-4062170840
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,872,684位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 453,985位文学・評論 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年10月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年10月10日に日本でレビュー済み
農業、林業、畜産業の三部門を素材に、「ミナギ」という架空の村を舞台に描いたドタバタ活劇。派手に戯画化していて面白いが、おふざけが空回りしかかっている面もある。
一番気になったのは、個人的なことだが、方言の気味悪さだ。というのも、新潟県中越地方を元ネタにしたと思われる方言が使われているからだ。とてもを「ばか」、~だよを「~こて」「~が」なんて言うのは、明らかにここらの方言。でも、半分はでたらめ方言が使われていて、その混じり方を気味悪く感じたのだ。
ちなみに「あっぱ」は大便。「こく」はする。したがって「あっぱこき」は、クソタレになる。これはホントの方言。
一番気になったのは、個人的なことだが、方言の気味悪さだ。というのも、新潟県中越地方を元ネタにしたと思われる方言が使われているからだ。とてもを「ばか」、~だよを「~こて」「~が」なんて言うのは、明らかにここらの方言。でも、半分はでたらめ方言が使われていて、その混じり方を気味悪く感じたのだ。
ちなみに「あっぱ」は大便。「こく」はする。したがって「あっぱこき」は、クソタレになる。これはホントの方言。
2019年10月5日に日本でレビュー済み
文章、言葉の使い方に工夫があるが、村山由佳さん的退屈さがあり、感動が胸に迫ってこない。うまくなくても、どこかに真実が欲しい。
2014年6月6日に日本でレビュー済み
とってもおもしろい小説でした。特に「第2部」が良かったです。
限界集落という言葉が作り出され、山間部の農村の行く末はとてもさびしいものです。住人のいなくなった集落はたくさんあります。(うちの近くにも)
「縮みゆく村の抵抗と再生の物語」「あまりにも力強く、心強い消滅の物語」なんてフレーズで紹介されていますが、こんなことありませんからね。
農村にはコルトをぶっ放す人はいません。子供だけの牧場もありません。静かに、ひっそりと消えてゆきます。
だから、この小説の痛快さがおもしろいのです。
ところで、舞台は新潟の山間部を想定しているのでしょうか(もちろん架空の村ですが)。言葉がどうも新潟方言っぽい。一カ所だけ、「中越地方」という言葉もあるし。作者は東京出身だそうですが。
限界集落という言葉が作り出され、山間部の農村の行く末はとてもさびしいものです。住人のいなくなった集落はたくさんあります。(うちの近くにも)
「縮みゆく村の抵抗と再生の物語」「あまりにも力強く、心強い消滅の物語」なんてフレーズで紹介されていますが、こんなことありませんからね。
農村にはコルトをぶっ放す人はいません。子供だけの牧場もありません。静かに、ひっそりと消えてゆきます。
だから、この小説の痛快さがおもしろいのです。
ところで、舞台は新潟の山間部を想定しているのでしょうか(もちろん架空の村ですが)。言葉がどうも新潟方言っぽい。一カ所だけ、「中越地方」という言葉もあるし。作者は東京出身だそうですが。
2014年10月2日に日本でレビュー済み
あぜとじゅう
たいとるどおりのないよう
ひきだしがおおいぜ
このちょしゃ
たいとるどおりのないよう
ひきだしがおおいぜ
このちょしゃ
2011年7月8日に日本でレビュー済み
一見、のどかな田園風景が広がるミナギと呼ばれる土地を舞台に、見た目からは想像も出来ないハードボイルドなドラマが展開している。
やんちゃな第一次産業に活きる男たち、女たち、が立ち回るエンターテイメント。
第一部を通して使われてる方言というか、訛りに初めはとっつき難いかも知れないけれど、次第にミナギの土地の魅力に惹かれていくにしたがい、不思議と心地よくなってくるので、諦めないで(笑)。
最後のオマケみたいな「あぜやぶり・リターンズ」も面白かった。
やんちゃな第一次産業に活きる男たち、女たち、が立ち回るエンターテイメント。
第一部を通して使われてる方言というか、訛りに初めはとっつき難いかも知れないけれど、次第にミナギの土地の魅力に惹かれていくにしたがい、不思議と心地よくなってくるので、諦めないで(笑)。
最後のオマケみたいな「あぜやぶり・リターンズ」も面白かった。