2006年、ノンフィクション作家・今西乃子さんの著書です。
1999年、ユタ州・ソルトレークシティーで始まったR.E.A.D. プログラム。
このプログラムは、本を読むことが苦手な子が、
セラピー犬に本の読み聞かせをするというシンプルなプログラムです。
このとき、聞き役をするセラピー犬を、
読書介助犬(Reading Education Assistance Dog)といいます。
読み間違えても詰まっても、犬は決して笑わない。
ただ、本を読む自分の言葉を聞いてくれている。
自分がしてくれていることを、認めてくれている。
・・・読書介助犬は、子どもたちに自信を与え、
子どもたちは、読み書きに限らず、様々な面でポジティブになっていきます。
本書は、看護師サンディと世界初の読書介助犬となったオリビアの出会いから、
R.E.A.D.プログラムの誕生、プログラムに参加した子たちの変化・成長を書いたものです。
サンディとオリビアは、英語を母語としない移民が住む貧困地域にも足を延ばします。
「犬バカにもほどがある」と言いたくなるタイトルですが、
中身は、ほんとに素晴らしかったです。
これまでに読んだ今西さんの本の中では、一番気に入ってます。
子どもだけに読ませておくのはモッタイナイくらい。(笑)
サンディとオリビアが出会ったところに、
絵本の山が崩れてきて生まれた、ちょっといい関係。
このちょっといい関係は、どんどん広がり、
出版当時、アメリカ・カナダでは、
1000を超える飼い主・読書介助犬のチームが活躍するようになったそうです。
”Paw”sitiveなDog Day Afternoon。
日本でも広がればいいなあ・・・と思います。
(*) 今西乃子「
読書介助犬オリビア (講談社青い鳥文庫)
」は、本書を改題したものです。
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犬に本を読んであげたことある? 単行本 – 2006/6/21
子供を本好きにする<読書介助犬>誕生物語「犬は僕が間違って読んでも笑わない!」 読書嫌いで、オチこぼれの子供たちを救った、世界ではじめての<読書介助犬>オリビアの物語。
- 本の長さ228ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2006/6/21
- ISBN-104062134322
- ISBN-13978-4062134323
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2006/6/21)
- 発売日 : 2006/6/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 228ページ
- ISBN-10 : 4062134322
- ISBN-13 : 978-4062134323
- Amazon 売れ筋ランキング: - 97,535位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 104位読書法
- - 277位ペット (本)
- - 10,717位教育・学参・受験 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年9月1日に日本でレビュー済み
2006年7月26日に日本でレビュー済み
イルカや馬に癒してもらう、アニマルセラピーの真似事が、日本でも最近行なわれつつある。 知的障がいをもつ人たちの心を開く目的でも、それは利用されてきだした。
本書は、落ちこぼれの子どもたちが、犬に本を読んであげる事による、自分を肯定する子持ちを芽生えさせ、飛躍的に成長していく様子が子どもにも読みやすいように書かれている。
このプログラムが成功している理由は、子どもと犬の両方が主体となり、心地よい時を過ごせるように飼い主が気遣い、訓練して信頼関係を作っているからだろう。
最も身近な動物である犬に読書を教わる、このやり方も日本で挑戦する施設が出ることを望んでやまない。
本書は、落ちこぼれの子どもたちが、犬に本を読んであげる事による、自分を肯定する子持ちを芽生えさせ、飛躍的に成長していく様子が子どもにも読みやすいように書かれている。
このプログラムが成功している理由は、子どもと犬の両方が主体となり、心地よい時を過ごせるように飼い主が気遣い、訓練して信頼関係を作っているからだろう。
最も身近な動物である犬に読書を教わる、このやり方も日本で挑戦する施設が出ることを望んでやまない。
2006年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なんとも奇妙なタイトル。そして表紙には絵本を覗き込んでいる犬、犬に本を読んであげている女の子の写真。
ユタ州ソルトレークシティで始まった一風変わったボランティア活動、それが「R.E.A.D.」です。本が嫌いな子供たちに、なんとか本を読む楽しさを教えたいというのがその始まりでした。この活動に参加する犬は、NPO団体のセラピー犬の試験に合格した犬だけ。そして活動内容はとてもシンプルです。子供たちが好きな本を選んで、犬に読み聞かせるだけ。
本が嫌いになった子供たちは、学校で上手に読めないことを友達にからかわれたり、そのことがコンプレックスになってますます嫌いになっています。でも、相手が犬なら決して冷やかしたりからかったりなどしません。ただそばにいてじっと耳を傾けてくれるのです。(本の内容は理解できませんが。)犬は決して読み手を否定しません。そのことが子供たちに大きな自信を与えてくれるのです。そして今度は読書をきっかけにして子供たちと犬たちに深い絆が芽生えます。
なんてステキな活動なのかと思います。既成の枠に縛られない自由な発想と、それを実現させたサンディの健闘ぶりに拍手。
ユタ州ソルトレークシティで始まった一風変わったボランティア活動、それが「R.E.A.D.」です。本が嫌いな子供たちに、なんとか本を読む楽しさを教えたいというのがその始まりでした。この活動に参加する犬は、NPO団体のセラピー犬の試験に合格した犬だけ。そして活動内容はとてもシンプルです。子供たちが好きな本を選んで、犬に読み聞かせるだけ。
本が嫌いになった子供たちは、学校で上手に読めないことを友達にからかわれたり、そのことがコンプレックスになってますます嫌いになっています。でも、相手が犬なら決して冷やかしたりからかったりなどしません。ただそばにいてじっと耳を傾けてくれるのです。(本の内容は理解できませんが。)犬は決して読み手を否定しません。そのことが子供たちに大きな自信を与えてくれるのです。そして今度は読書をきっかけにして子供たちと犬たちに深い絆が芽生えます。
なんてステキな活動なのかと思います。既成の枠に縛られない自由な発想と、それを実現させたサンディの健闘ぶりに拍手。
2007年4月20日に日本でレビュー済み
本書の舞台は、学校ではなく、公共図書館でした。
こども向けの人よせイベントとして受け入れてもらえたみたいだけど、
日本だったら、絶対ありえない!
さすがは、自由の国、アメリカって感嘆しました。
オシャレな装丁の本書ですが、中には写真も豊富。
見てみると、チラシ・広告・会場へのアド(犬の足形!)のひとつひとつが、
すっごく気がきいててオシャレ。
こどもごころを掴むのが、うますぎる。
Reading Education Assistance Dogsのホームページでも
活動の様子の写真を見る事ができます。
(オリジナルのピンバッジまで売られていた!)
今では、活動も広がって、小学校や病院でも行なわれているみたいで、
542ものグループ活動に広がったそう。
とにかく、楽しげで、羨望です!
こども向けの人よせイベントとして受け入れてもらえたみたいだけど、
日本だったら、絶対ありえない!
さすがは、自由の国、アメリカって感嘆しました。
オシャレな装丁の本書ですが、中には写真も豊富。
見てみると、チラシ・広告・会場へのアド(犬の足形!)のひとつひとつが、
すっごく気がきいててオシャレ。
こどもごころを掴むのが、うますぎる。
Reading Education Assistance Dogsのホームページでも
活動の様子の写真を見る事ができます。
(オリジナルのピンバッジまで売られていた!)
今では、活動も広がって、小学校や病院でも行なわれているみたいで、
542ものグループ活動に広がったそう。
とにかく、楽しげで、羨望です!