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聖職の碑(いしぶみ) 単行本 – 1976/6/1
新田次郎
(著)
- 本の長さ319ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1976/6/1
- ISBN-104061304046
- ISBN-13978-4061304048
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (1976/6/1)
- 発売日 : 1976/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 319ページ
- ISBN-10 : 4061304046
- ISBN-13 : 978-4061304048
- Amazon 売れ筋ランキング: - 574,963位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 154,554位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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(1912-1980)1912(明治45)年、長野県上諏訪生れ。無線電信講習所を卒業後、中央気象台に就職し、富士山測候所勤務等を経験する。1956(昭和31)年『強力伝』で直木賞を受賞。『縦走路』『孤高の人』『八甲田山死の彷徨』など山岳小説の分野を拓く。次いで歴史小説にも力を注ぎ、1974年『武田信玄』等で吉川英治賞を受ける。1980年、心筋梗塞で急逝。没後、その遺志により新田次郎文学賞が設けられた。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年6月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
木曽駒ケ岳登山を計画し将棋頭山~濃が池ルートを歩くことにしたので本書を知り読んでみた。遭難と詳細に描かれた個々のケースに強く引き込まれた。記念碑には是非祈りをささげたいと思う。
しかし計画が無謀ではなかったのかとの疑問はどうしても残る。遭難については詳細な記録が残っていると思うが、事故死とされた心中は作者の創作なのか?そうだとすればありきたりのメロドラマでありないほうが良かった。
しかし計画が無謀ではなかったのかとの疑問はどうしても残る。遭難については詳細な記録が残っていると思うが、事故死とされた心中は作者の創作なのか?そうだとすればありきたりのメロドラマでありないほうが良かった。
2024年4月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古き時代を感じましたが、さまざまな人間模様が感じられて興味深かった。
2024年2月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
八甲田山然り、他者を導く立場にあるものは生半可な覚悟ではならないのだなと痛感。
「例年通り」という「慣れ」が思わぬ命取りに繋がることがあるのだから。
「例年通り」という「慣れ」が思わぬ命取りに繋がることがあるのだから。
2023年11月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
素晴らしい内容。綺麗な初版本でした。
2021年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
厳しい状況に置かれた生徒と先生。
生き残っても苦しむ生徒と先生と、遺族。
そりゃあ、年若い子供を亡くしたら、学校や先生を責めたくもなる親の気持ちも分かる。
やり切れない。
怒りの矛先を向けてしまう気持ちも分かる。
台風と低気圧との判別が難しい時代。
現代の装備や、気象観測技術、通信手段、SNSなどの情報交換ツールなどがあれば、防げた事故なんだろうな、と思いながら読んでた。
ただ、「記念」と表現した経緯、考えが、いまいち伝わってこないように感じた。
生き残っても苦しむ生徒と先生と、遺族。
そりゃあ、年若い子供を亡くしたら、学校や先生を責めたくもなる親の気持ちも分かる。
やり切れない。
怒りの矛先を向けてしまう気持ちも分かる。
台風と低気圧との判別が難しい時代。
現代の装備や、気象観測技術、通信手段、SNSなどの情報交換ツールなどがあれば、防げた事故なんだろうな、と思いながら読んでた。
ただ、「記念」と表現した経緯、考えが、いまいち伝わってこないように感じた。
2013年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
レビューを見て、とても評判がよかったので、楽しみにして読みましたが、特にこれといった心にに残る場面はなかったです。
2022年9月12日に日本でレビュー済み
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大正2年8月27日。長野県伊那郡にあった中箕輪高等小学校二年生(現在の中学二年生)の生徒25名、引率の教師3名、村の青年団のボランティア9名の計37名が学校行事で木曽駒ケ岳登山に向いました。
そして生徒8名、教師1名、青年団2名の計11名の命が失われる山岳遭難事故が発生します。
本書はこの遭難事故を題材とした小説です。
遭難事故の発生した1昼夜を中心に遭難前後の人間像を描いた物語は前半350ページ程です。
その後に100ページ近い「取材記」が記されるという構成になっていました。
なんだか付足しのような印象で読みだした取材記。
予想に反してこの取材記が物語の厚みを増し、事件の本質を違う視点で見せるための素晴らしい仕掛けとなっているのが本書の特徴です。
取材記では小説に描かれた情景の元となった記録文書を探し、遭難者達の歩いたルートを実際に辿りながら現在の山頂の様子を描き、関係者の子孫たちへの聞き取りをする10日余りの日々について書かれています。
著者は実際に登山ルートを辿り、当時の天候に想像を巡らすことで小説では愚かと思えた行動の裏にあった、そうせざるを得なかった切迫した状況に思い至ります。
そして聞き取りや記録文書から悲劇を拡大させる行動の発端となった人物を探る内に、犯人捜しをすることの無意味さを悟ります。
誰でもそうする可能性があった。
最初にそうした者は単なる偶然であり、その名を明らかにすることで彼は村に留まれなくなるだろう。
記録を残した人々の語らなかった想いを汲み取ります。
遭難を過去の悲劇として埋もれさせないために。
尊い犠牲から学んだことを未来に活かすために。
遺された人々の想いに胸が熱くなる本でした。
そして生徒8名、教師1名、青年団2名の計11名の命が失われる山岳遭難事故が発生します。
本書はこの遭難事故を題材とした小説です。
遭難事故の発生した1昼夜を中心に遭難前後の人間像を描いた物語は前半350ページ程です。
その後に100ページ近い「取材記」が記されるという構成になっていました。
なんだか付足しのような印象で読みだした取材記。
予想に反してこの取材記が物語の厚みを増し、事件の本質を違う視点で見せるための素晴らしい仕掛けとなっているのが本書の特徴です。
取材記では小説に描かれた情景の元となった記録文書を探し、遭難者達の歩いたルートを実際に辿りながら現在の山頂の様子を描き、関係者の子孫たちへの聞き取りをする10日余りの日々について書かれています。
著者は実際に登山ルートを辿り、当時の天候に想像を巡らすことで小説では愚かと思えた行動の裏にあった、そうせざるを得なかった切迫した状況に思い至ります。
そして聞き取りや記録文書から悲劇を拡大させる行動の発端となった人物を探る内に、犯人捜しをすることの無意味さを悟ります。
誰でもそうする可能性があった。
最初にそうした者は単なる偶然であり、その名を明らかにすることで彼は村に留まれなくなるだろう。
記録を残した人々の語らなかった想いを汲み取ります。
遭難を過去の悲劇として埋もれさせないために。
尊い犠牲から学んだことを未来に活かすために。
遺された人々の想いに胸が熱くなる本でした。