NHKのプロジェクトXで著者の西堀榮三郎氏のことをしり、いつか氏の本を読んでみたいと思ってからすでに何年も経ちまして、ふとAmazonで探して購入。アマゾンのレビューを見て、レビュー買いした本は何冊もありますが、その多くは外れが多かった・・・。
今回もレビュー買いしたのですが、この本は、アマゾンのレビューを読んで買ったものの中では最高の当りでした。
本書は、西堀榮三郎氏の自叙伝的な内容で始まります。こんな自叙伝的な話しがずっと続くのかと思うとちょっと退屈だな~って思っていたら、そういった話しは最初だけで、その後は技術者の在り方や、組織の在り方、生産管理の基本などが、思った以上に詳しく書かれており、たいへんためになりました。
西堀氏の人としての情緒的な感動と同時に、タイトル通りの技士として実務的、具体的なお話しもあり、一冊で2度おいしい、いや、3度も、4度もおいしい、とてもためになる一冊です。
人生に悩んでいる方にも処方箋になるし、会社や組織の運営などに行き詰まっている方にもお薦めです。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
技士道 十五ヶ条 ものづくりを極める術 (朝日文庫 に 9-1) 文庫 – 2008/1/11
西堀 榮三郎
(著)
第1次南極越冬隊長として多大な功績を残し、日本流通品質管理の創始者的存在でもある伝説の技術者、西堀榮三郎。豊富な経験から編み出された西堀哲学の集大成『創造力』を再編集して文庫化。今こそ日本を再生させるのは「武士道」ではなく「技士道」だ!
- 本の長さ316ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞社
- 発売日2008/1/11
- ISBN-104022615338
- ISBN-13978-4022615336
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 朝日新聞社 (2008/1/11)
- 発売日 : 2008/1/11
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 316ページ
- ISBN-10 : 4022615338
- ISBN-13 : 978-4022615336
- Amazon 売れ筋ランキング: - 243,198位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 713位朝日文庫
- - 24,574位科学・テクノロジー (本)
- - 47,962位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年9月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
技術者としてのあるべき姿を経験に基づき分かりやすく解説してある
2012年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ものづくりや科学技術等の理系の話に留まらない内容です。著者の旺盛な探求心と勇気、ひたむきな努力、大胆な行動力そして、何よりも感謝のこころを忘れない謙虚な姿勢には圧倒されました。
科学者の書いた文章でこれほどまでに、学ぶことの多い、パワーをもらった本もないです。エピソードの数々がそれぞれに興味深い内容です。
大変に分かりやすい文体で書かれているので、現役技術者の方だけでなく、中高生にも一読をおすすめします。
科学者の書いた文章でこれほどまでに、学ぶことの多い、パワーをもらった本もないです。エピソードの数々がそれぞれに興味深い内容です。
大変に分かりやすい文体で書かれているので、現役技術者の方だけでなく、中高生にも一読をおすすめします。
2014年9月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「物事の本質は今も昔も変わらない」ということを、圧倒的なご実績とご経歴を引っ提げて、今の世に伝えてくれています。
大変感銘を受けました。私も西堀さんの弟子のひとりです。
大変感銘を受けました。私も西堀さんの弟子のひとりです。
2013年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
東芝の大先輩で初代南極観測隊の隊長よりもこちらの方がもっと注目を浴びて欲しいですね。
2011年10月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「技師通」とはいかにも古めかしい物言いだが、その「十五ヶ条」は現代にもっとも欠けている内容を提示している。特に自然への畏敬、人への優しさ、創造性と責任感、いずれをとっても忘れてはならないことであると思う。技術者だけではく、経営者にも是非読んで欲しいいっさつである。東電の福島第一原発事故にたいする東電や財界、多くの政治家の対応をみていると、この「十五ヶ条」全てに背いていると言わざるを得ない。それが、現在の日本の不幸なのであろうが、これは単に日本だけでなく、国際的にも、全人類的にも不幸だ。今だからこそ普及させたい一書である。
2011年4月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現在、著者の西堀榮三郎という名前を知っている30代の技術者はどれだけいるだろうか。この書は20年ほど前に「創造力」というタイトルで講談社から出版されている。今回は改題されて朝日文庫から再び世に問われることになった。企業規模の違いはどうあれ商品開発・技術開発などにかかわる人にはぜひ一読をお勧めしたい。技士道というだけあって、技術に携わる仕事のワークスタイルや価値観を明快に示し、今日でも決して色あせてはいない。技術者としてだけではなく技術マネジメントの立場にある人には組織論としても十分洞察が得られるでしょう。研修教材の副読本として格好の1冊である。
2011年2月13日に日本でレビュー済み
京都大学、東芝、南極越冬隊、チョモランマ登山隊などの豊富な実経験に基づき、西堀榮三郎先生の技術や技術マネジメント(MOT)に関する考え方が一冊にまとめられた本。自然、技術、品質、創造性、組織など、多岐にわたるテーマについて論じているが、読む人によって様々な気付きが得られる本だと思う。また、実経験に基づいているので説得力がある。
本書の冒頭に「技士道十五か条」が示されており、後段の各章で関連する話題が出てくる。個人的には、193ページの「よい研究指導者の条件(8項目)」が琴線に触れ、座右の銘として日々心がけるようにしたい。
「創造性」を組織として大切にしよう、というのが本書における西堀先生の主要なメッセージの1つである。日本は、創造的なアイディアがないのではなく、組織として創造性を協力して育てないのが問題と指摘(202ページ)。頭でわかっていても企業の中で実践できているだろうか。潰していないだろうか。考えさせられる。
また、「任せる」と「放任」の違い(281ページ)もハッとする。ヤルン・カン登山隊で、登攀隊員が遭難した事故を振り返り、総体長として登攀体長に「任せる」のは良いが、任せたことで自分自身で真剣に思いをめぐらすことが疎かになっていたら、それは「放任」であり、「任せる」とは違うと、今西錦司先生から指摘されたという話。部下に仕事を任せる際には肝に銘じたい指摘である。
「MOT」という分野が注目される前から、考える人はキチンと考え、世界観を持っている。MOTの教科書ではないが、MOTに興味を持っている人はぜひ読んでおくべき先人の書の1つである。
本書の冒頭に「技士道十五か条」が示されており、後段の各章で関連する話題が出てくる。個人的には、193ページの「よい研究指導者の条件(8項目)」が琴線に触れ、座右の銘として日々心がけるようにしたい。
「創造性」を組織として大切にしよう、というのが本書における西堀先生の主要なメッセージの1つである。日本は、創造的なアイディアがないのではなく、組織として創造性を協力して育てないのが問題と指摘(202ページ)。頭でわかっていても企業の中で実践できているだろうか。潰していないだろうか。考えさせられる。
また、「任せる」と「放任」の違い(281ページ)もハッとする。ヤルン・カン登山隊で、登攀隊員が遭難した事故を振り返り、総体長として登攀体長に「任せる」のは良いが、任せたことで自分自身で真剣に思いをめぐらすことが疎かになっていたら、それは「放任」であり、「任せる」とは違うと、今西錦司先生から指摘されたという話。部下に仕事を任せる際には肝に銘じたい指摘である。
「MOT」という分野が注目される前から、考える人はキチンと考え、世界観を持っている。MOTの教科書ではないが、MOTに興味を持っている人はぜひ読んでおくべき先人の書の1つである。