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人類が生まれるための12の偶然 (岩波ジュニア新書 626) 新書 – 2009/6/26

眞淳平 (著), 松井孝典 (監修, 読み手)

4.4 75個の評価

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ビッグバンから銀河系や地球の誕生、生命の発生、人類の進化と続く一連の過程の中で起きた「偶然」に迫り、宇宙と命の不思議について考える科学読本です。宇宙と生命の秘密をわかりやすく解説します。

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ISBN-10

4005006264
ISBN-13

978-4005006267
出版社

岩波書店
発売日

2009/6/26
言語

日本語
寸法

10.5 x 1.5 x 17.5 cm
本の長さ

231ページ
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登録情報

出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (2009/6/26)
発売日 ‏ : ‎ 2009/6/26
言語 ‏ : ‎ 日本語
新書 ‏ : ‎ 231ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4005006264
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4005006267
寸法 ‏ : ‎ 10.5 x 1.5 x 17.5 cm

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- - 189位岩波ジュニア新書
- - 2,916位生物・バイオテクノロジー (本)

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4.4 75個の評価

著者について

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松井孝典
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1946年静岡県に生まれる。1970年東京大学理学部地球物理学科卒業。現在、東京大学名誉教授、千葉工業大学惑星探査研究センター所長、理学博士。専門は比較惑星学、アストロバイオロジー。地球を1つのシステムとしてとらえ、環境・文明など広い視点から研究を進めている(「BOOK著者紹介情報」より：本データは『親子で読もう地球の歴史 (ISBN-10: 4000062476)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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眞淳平
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ナポリタン

わかりやすく、

2021年11月9日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

文系なので、難しいところもありましたが（最初の方）、１２のポイントにしぼられていて、興味深く読ませていただきました。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

Amazon カスタマー

理解し易い

2016年9月9日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

人類が生まれるための偶然が12個に絞られていて非常に分かりやすく、納得してしまいました。

役に立った

Akiko

中学生の時に苦手な科学、物理の分野でしたが、誰もが不思議に思う人類の誕生や太陽や宇宙の誕生について偶然というとらえで分かりやすく書かれていて、70にして新鮮に読めました‼️

2021年11月8日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

中学生に推薦したい図書です😃✌️

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

ぐすまるきし

「良い事」は言わなくて好いのに。

2010年9月14日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

タイトル通り、この今に繋がる上で欠かせなかったと思われる12の大きな偶然を紹介している本。岩波ジュニア新書だが、説明が子供にはちょっと辛いんじゃないかと感じられる。
内容は興味深くて面白いのだが、最終的に冷静に考えれば、まず結論が合ってから振り返って過去の僅かな確率を讃えるのは、本末転倒である事も事実。全事象（例えば、世界ができるチャンスが何回あったのか）が判らないので、これらの偶然が奇蹟的なのか、大して珍しくないのか、必然なのかも解らない。
そういう部分が曖昧にされるのは当然だと思うが、一切触れられていないので残念。加えて、〆の部分も蛇足気味だった。

24人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

阪本龍馬

地球創世、人類誕生が分かり易い解説書

2021年10月13日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

松井孝典氏監修で地球創世、人類誕生が筋道に沿って分かり易く説明されており、宇宙への好奇心を大いにあおってくれる書物で、ジュニアでないものでも夢中で読書に耽った次第です。

2021年8月9日に日本でレビュー済み

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小学生が読みやすい本で気に入って購入しています。楽しいようです。

2016年2月29日に日本でレビュー済み

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小五の娘に読ませようと思い買ったが、まだちょっと難しかったようだ
親は楽しく読めた

7人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

Tod

壮大なおとぎ話

2018年6月1日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

「ジュニア新書」と銘打っているが、極めてレベルの高い科学読み物となっている。
　今から約137億年前に宇宙が生まれた（らしい）。そして46億年前に地球が誕生した（らしい）。その地球上に人類が誕生したのは、今から400万～700万年前のことである（らしい）。
　しかしそこに至る道のりは決して平坦なものではなかった。そもそもこの広い宇宙の中で生命が確認されている惑星は地球のみであり、それだけでも生命の誕生がいかにまれな出来事だったかがうかがえる。
　では人類が生まれるためには、どのような「偶然」が必要だったのだろうか。著者はそれを大きく以下の12個に分けている。「1. 宇宙を決定する自然定数が、現在の値になったこと」「2. 太陽の大きさが大きすぎなかったこと」「3. 太陽からの距離が適切なものだったこと」「4. 木星、土星という二つの巨大惑星があったこと」「5. 月という衛星が地球のそばをまわっていたこと」「6. 地球が適切な大きさであったこと」「7. 二酸化炭素を必要に応じて減らす仕組みがあったこと」「8. 地磁気が存在していたこと」「9. オゾン層が誕生したこと」「10. 地球に豊富な液体の水が存在したこと」「11. 生物の大絶滅が起きたこと」「12. 定住と農業を始める時期に、温暖で安定した気候となったこと」。天文学、化学、物理学、地質学、生物学、考古学、等々、ありとあらゆる分野の知識を総動員して語られる人類誕生の歴史は壮大であり、著者の博識には舌を巻くほかない。
　これらのどれか一つでも欠けていたら、人類の誕生はありえなかったという。そう聞いて、若い読者はどう思うのだろうか。「人類が誕生したこと自体が奇跡なのだから、その人類が戦争をしているなんて愚かなことだ」と平和主義者になるのだろうか。「こんな奇跡が起こるなんてありえない。神様が存在しているとしか考えられない」と宗教に目覚めるのだろうか。あるいは「いま自分がこうして存在していることの僥倖を自覚して、もっと心の広い人間になろう」という謙虚な気持ちになるのだろうか。
　しかしもはや若くはない自分は、そのような素直な感想を持つことができなかった。読みながら終始つきまとった疑問は、次のようなものである。「それらは果たして偶然といえるのだろうか」
　もちろん決定論の立場から「それらは全て必然だった」と反論することも可能だろう。原因と結果が途中で枝分かれすることなく、全てが自然法則に従って必然的に進行したのであれば、12の偶然は実は全て必然だったと説明することもできる。しかし自分が抱いた疑問はそういうことではない。
　巻末のあとがきで著者は言っている。人類の誕生だけでなく、私たち一人ひとりの誕生もまた、とんでもない偶然の賜物にほかならない、と。一回に射精される一億もの精子の中で、卵子と結合できるのはたった一つであり、もしもそれが別の精子であったならこの私は生まれていなかったろう。さらに両親もその先祖も、同じ偶然が何世代も繰り返されて今の自分がいることを思えば、それは天文学的な奇跡としか言いようがない。
　そうかも知れない。しかしそれは、とどのつまりは結果論ではないのか。
　とてつもない偶然の結果人類が生まれ、とてつもない偶然の結果私が生まれた。もしも一つでも歯車が狂っていたら、私も人類も存在していなかった。私も人類も存在していなければ、私は自分の存在に驚くことはできなかった。人類が存在し私が存在しているから、私は自分の存在に驚くことができる。奇跡が起こったから私が存在しているのではなく、私が存在しているから奇跡が発覚した。それは果たして奇跡と言えるのだろうか。結果が出た後になって、そのプロセスを奇跡と名付けているだけではないのか。奇跡が私の前提条件なのではなく、私が奇跡の前提条件なのではないか。そうであるならば、私の存在も人類の存在も必然なのではないか。
　哲学者永井均は言っている。永井均という人物が生まれた偶然と、それが私だったという偶然は全く違う、と。「偶然」とは、言語の世界で人間が構築した「可能性」という虚構から生まれた幻想に過ぎないのではないか。――それでも個人的には「全ては必然である」と達観するよりも、「私は自由である」と信じたい誘惑には勝てないのだけれども――。

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