平安京の規格と理念
- 古代のミヤコと中国の都城―律令国家が求めたもの
- 平安京の規格―座標系に投影された身分秩序の写像
- 日本の身分制度―ラベルとしての位階官職、原点としての天皇
- 平安京の構造と身分制度―観念的な秩序の実体化
- 平安京を守る朝廷、平安京を破壊する住人
- 平安京は日本の実情に合わせて造られたか
- 実用性なき首相街路・朱雀大路
- 外交の“舞台”としての朱雀大路
- 祭礼の“舞台”としての朱雀大路
- 未完成の平安京
- 衰退する右京
- 成長する左京
- 土地だあり余る平安京
- 平安京を埋められない人口
- 縮小する政務、引きこもる天皇
- 摂関政治と平安京の再利用―平安京の終わりの始まり
- 持て余す大内裏、快適な里内裏―仮住まいに永住する天皇
- 院政が捨てた大内裏―中世京都への脱皮、抜け殻としての平安京
- 大内裏を諦めなかった男・信西―選択と淘汰の大内裏再建
- 信西の中世国家設計と正面観主義―“背景セット”としての平安京・大内裏