第1章 音楽の終わりと「永久戦争」―村上龍『限りなく透明に近いブルー』
第2章 書くという罪と、書かれない罪―村上春樹『風の歌を聴け』
第3章 優雅で感傷的な見者―高橋源一郎『さようなら、ギャングたち』
第4章 地獄絵のマニフェスト―笙野頼子『極楽』
第5章 偽「あばずれ」のカリキュラム―山田詠美『ベッドタイムアイズ』
第6章 イカの宿命を受け継ぐエトランゼ―多和田葉子『かかとを失くして』
第7章 くまと「わたし」の分際―川上弘美『神様』
第8章 はにかみパンク外道の生真面目―町田康『くっすん大黒』