苦海・浄土・日本 石牟礼道子 もだえ神の精神
<マイリスト>
<目次>
序章 石牟礼道子の重層する「二つの世界」
- 二つの世界
- 石牟礼道子と「家」
- 区切りない世界
- 近代社会と数値
- 江戸以前の循環型時間概念
- 鄙と近代の渚で
第1章 母系の森の中へ
- 四十数年の想いを託して
- 石牟礼道子との対談―「近代とは何か、ずーっと考えてきました」
- おなごのくせに
- おもかさまの哀しみに寄り添う
- 自殺未遂
- 高群逸枝との邂逅
- 母系の森の中へ―古代、女性はリーダーであった
- 近代的自我とは異なる生命律に身を任せて
- 「古代の魂」ゆえに
第2章 闘う共同体
- 道子が夢想した「新しい共同体」
- 島原・天草一揆と水俣闘争はつながっている
- 私たちの春の城はどこにあるのか?
- 道子は天草四郎の「やつし」
- 「自分が虫どもに似て来たと思うがのう」
- 「大切」を知る人々
- 「もう一つのこの世」の始まり
- 近代における共同体の喪失
- 「夢に見るとは、天候のことばかり」
第3章 もだえ神
- 悶えてなりとも加勢せんば
- 「漂浪く」道子の魂
- 遊行の民として
- 非人の方法
- ひゅんひゅんと移動する神々
- 日本人に見る「共視」
- 「境界」を行き来する魂
第4章 祈るべき天と思えど天の病む
- 死者と生者をつなぐ文学の役割
- 水俣の死者たちが再び戻る『不知火』
- 怨から祈りへ
- 「死ぬことは死ぬばってん、私どもは死なんもんなあ」
- 石牟礼道子と話した福島のこと
- 生まれ変わる力があれば
- いのちの声の代弁者として
<新聞書評>
<田中 優子の本>
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