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苦海・浄土・日本 石牟礼道子 もだえ神の精神

著者:田中 優子 
レーベル: 集英社新書
出版社:集英社
新書:272ページ
発売日:2020/10/16
価格:968円
分類: ノンフィクション  作家研究 
苦海・浄土・日本 石牟礼道子 もだえ神の精神
       

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<目次>

序章 石牟礼道子の重層する「二つの世界」
  • 二つの世界
  • 石牟礼道子と「家」
  • 区切りない世界
  • 近代社会と数値
  • 江戸以前の循環型時間概念
  • 鄙と近代の渚で
第1章 母系の森の中へ
  • 四十数年の想いを託して
  • 石牟礼道子との対談―「近代とは何か、ずーっと考えてきました」
  • おなごのくせに
  • おもかさまの哀しみに寄り添う
  • 自殺未遂
  • 高群逸枝との邂逅
  • 母系の森の中へ―古代、女性はリーダーであった
  • 近代的自我とは異なる生命律に身を任せて
  • 「古代の魂」ゆえに
第2章 闘う共同体
  • 道子が夢想した「新しい共同体」
  • 島原・天草一揆と水俣闘争はつながっている
  • 私たちの春の城はどこにあるのか?
  • 道子は天草四郎の「やつし」
  • 「自分が虫どもに似て来たと思うがのう」
  • 「大切」を知る人々
  • 「もう一つのこの世」の始まり
  • 近代における共同体の喪失
  • 「夢に見るとは、天候のことばかり」
第3章 もだえ神
  • 悶えてなりとも加勢せんば
  • 「漂浪く」道子の魂
  • 遊行の民として
  • 非人の方法
  • ひゅんひゅんと移動する神々
  • 日本人に見る「共視」
  • 「境界」を行き来する魂
第4章 祈るべき天と思えど天の病む
  • 死者と生者をつなぐ文学の役割
  • 水俣の死者たちが再び戻る『不知火』
  • 怨から祈りへ
  • 「死ぬことは死ぬばってん、私どもは死なんもんなあ」
  • 石牟礼道子と話した福島のこと
  • 生まれ変わる力があれば
  • いのちの声の代弁者として

<新聞書評>

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