第1章 昭和三九年、松原市・更池―「今さら命乞いしても遅いわ。そこでジッとしとれッ」
第2章 食肉業に目覚めた「突破者」の孤独―「オレの周りのええ人は、みんなおれへんようになってまう…」
第3章 牛を屠り、捌きを習得する日々―「オレは捌き職人やで。ケイちゃんさえ付いてきてくれたら、どないなと食べていけるから」
第4章 部落解放運動の気運に逆らって―「金さえあれば差別なんかされへん」
第5章 「同和利権」か、「目の前の銭」か―「人間は、己の実益が絡んでこそ本気になる」
第6章 新同和会南大阪支部長に就く―「オレかて、もう後には引けませんねや」
第7章 同和タブーの崩壊を物ともせず―「ワシの勘はまだ、鈍ってないなと思ったな」