序章 パリはどこにあるのか?―パリの「内」と「外」を形作る「城壁」
第1章 “パリ移民映画”の誕生と発展
第2章 「ブルー通り」の二層性とその空間的分割―『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』試論
第3章 カデ地区、あるいはポスト・ホロコーストが生んだ懸隔―『サンドイッチの年』試論
第4章 パリ十三区における中国系ディアスポラの一局面―『オーギュスタン 恋々風塵』と「ショワジー門」
第5章 ボビニー、あるいは不在としての「パリ」―『アイシャ』試論
第6章 「ユダヤ人‐アラブ人映画」―深化する「移民映画」の一潮流