第1章 白い華―終わりのない純潔
- ダイヤモンドの死―『黒蜥蝪』
- 酸模の花に象徴されるもの―「酸模」
- 死から永遠へ―「岬にての物語」
- 心中の美学―『盗賊』
- 反キリスト者の誕生―『仮面の告白』、「サーカス」
- 滅亡の胎動期―「路程」、「東の博士たち」、「館」、「中世に於ける一殺人常習者の遺せる哲学的日記の抜萃」
- 偽装された“生”―『アポロの杯』、「詩を書く少年」、「海と夕焼」、『金閣寺』
- 第三の「仮面の告白」―『鏡子の家』
- “絶対への回帰”のための序曲―「憂国」、「孔雀」、『サド侯爵夫人』
- “絶対”との邂逅―「荒野より」、「英霊の声」、「薔薇と海賊」