1 戸田茂睡・儀礼とその根拠―「夫婦婚礼」と「恋」
2 契沖・差異をめぐる方法―「差別」と「平等」
3 賀茂真淵・共同体とその組成―「異なる心」の情景
4 本居宣長(一)他者という現象―自己意識のゆくえと「偽リ」
5 本居宣長(二)言葉と世界をめぐる方法―「我とかいふ禍神」
6 真淵・宣長そして御杖へ―心と超越の構造
7 富士谷御杖(一)関係の基底―「人と人との間のこと」と「儒仏の後学」
8 富士谷御杖(二)差異から「あはひ」へ―「恋の歌は道の正当なり」
終章 誠実と虚偽―日本倫理思想史の視点から