序 大審問官と対面するイエス
- 無言の接吻
- 価値の転倒
- キリスト教徒による痛烈なキリスト教批判
- イエスはなぜ死んだか
- 自らの言行不一致に目をつぶる教会 ほか
第1章 イエスの物語と歴史上のイエス
- エルネスト・ルナンのベストセラー
- なぜキリストは実在したといえるのか
- 非キリスト教徒の信頼に足る証言
- イエスの物語の本当らしさとは
- イエスの生涯 ほか
第2章 キリストの哲学
- 宗教とは別の二つの側面
- キリストの教えの精神性
- キリストが教えた普遍的な倫理
- 人格という概念
第3章 キリスト教はいかにして誕生したか
- イエスは新しい宗教の創造者ではない
- ユダヤ教の革新
- 三つの新しい象徴行為
- イエスからキリストへ
- 最初の教会 ほか
第4章 キリスト教社会
- 国教となった宗教
- 修道院の誕生
- 教会と権力の結びつき
- 中世ヨーロッパのキリスト教社会
- 十字軍、異端審問、インディアンの虐殺
第5章 キリスト教ユマニスムから無神論ユマニスムへ
- ユマニスムの意外な由来
- ルネサンス・ユマニスムと宗教改革
- 啓蒙時代のユマニスム
- 無神論ユマニスム
第6章 近代世界の母胎
- 近代世界はなぜこの時代に西洋で生まれたか
- 進歩思想の宗教的起源
- 批判的理性の起源
- 現代ヨーロッパの「キリスト教的ルーツ」という問題
- カトリック教会と近代的価値観の衝突
第7章 キリスト教の何が残されたのか
- 神は住まいを変えた
- 宗教多元主義と信仰内容の変化
- 信仰上のキリスト教徒の割合
- 文化上のキリスト教徒
- キリスト教が染みこんだ文化 ほか
むすび サマリアの女と対面するイエス
- 井戸水を汲むサマリアの女
- 奇妙な出会いの場
- 愛と自由
- 何が真の宗教なのか
- 集団の外的宗教から個の内的霊性へ ほか