療養所という場の位置づけ
第1部 生活の語りからみる患者文化の諸相
- 相互扶助と統治―患者組織形成期における集団への個人の適応の側面から
- 中間集団としての患者自治会―患者集団を代表する「生活組織」が果たす役割
- 生活を支え合う労働―生産、分配、共有をめぐる諸相からみる共同性の意味
- 看取りからみる多層的なネットワーク―親密圏の形成と変容
- 療養所で子供をもつことの意味―患者たちに潜む出産のタブー意識
- 療養所のなかの夫婦たち―異なる視点から園内結婚を聞き取る
- ハンセン病を生きる―家族内感染者のある生の軌跡
- 在日朝鮮・韓国人とハンセン病患者の間で―患者社会のなかの差別の表象
- ハンセン病問題を捉える運動の語り―物語の移り変わりと患者集団の記憶
- ハンセン病資料館における記憶と歴史―存在証明の場から歴史検証の場へ