1 死の不思議から誕生の不思議へ
- 子どもの頃、死をどう感じていたか―子どもの頃の「死のイメージ」
- 本当は兄弟がいた―夭折した姉妹・生まれてこなかった兄弟
- お母さんのおなかと赤ちゃん―赤ちゃんは出てきたのか、運ばれてきたのか、拾われてきたのか
- 「僕は卵を産んだことがある」―少年ハンス(フロイト
精子と卵子の結合という「知識」―知りたいけど知りたくない)
3 なぜ私を生んだのか―自分の出生・出生の偶然
- 出自とアイデンティティ―本当の父親ではなかった
- 未生怨―なぜ私を生んだのか
- 被投性と偶然性―気がついた時には、もう、いた
- 出生性―始まりと感謝
- ファラーチ『生まれなかった子への手紙』
- 「対象a」―『生まれなかった子どもへの手紙』を読む視点(1
「生まれてこない」という存在の仕方―「不生」(盤珪弾師)と「潜勢力」(アガンベン))
エピローグ 自分が生まれてこないこともありえた―「自分がいる」ということ