序章 うつと自殺の医療人類学
第1章 「意志的な死」を診断する―自殺の医療化とその攻防
第2章 気のやまい―前近代の鬱
第3章 「神経衰弱」盛衰史―「過労の病」はいかに「人格の病」へとスティグマ化されたか
第4章 「精神療法」と歴史的感受性―二〇世紀日本のうつ病
第5章 鬱、ジェンダー、回復1―男性と「諦観の哲学」
第6章 鬱、ジェンダー、回復2―女性はうつ病をどのように経験してきたか
第7章 「労働科学」の新たな展開―“ストレスの病”と脆弱性再考
第8章 自殺論―労働の病、レジリエンス、健康への意志
第9章 ローカル・サイエンス、グローバル・サイエンス