教育も建築物も、一番大切なのは土台です。そして、一番やり直しがしにくい部分です。
トイレトレーニングなどは、叱りすぎも、ほめすぎも、どちらも子どもの自律を妨げることにつながります。
「叱られてもすぐに忘れる」「失敗しても同じことを繰り返す」これは、幼児期の子どもの大きな長所です。
子どもの反抗は、喜ぶべきものです。「だって」が始まったら、「やっと来たか」と、その後の成長を楽しみにしながら接しましょう。
「なんでもひとりでできるようになること」が自立ではありません。他人との調和のなかで主体性を発揮して暮らしていくことが本当の自立です。
子どもがのぞむことをみな与えるのが過保護、親がのぞむものだけを与えるのが過干渉。
金銭で物を買い与えるより、手塩にかけて育ててください。手をかけすぎて子どもがダメになるなどということは、けっしてありません。
小さいころの「将来の夢」は荒当無稽でもかまいません。自己肯定感をもった子はやがて現実的な夢を着実に実現していきます。
競争心、協調性、このふたつを健全に育てるには、たくさん友だちを家によび、友だちの家にもたくさん遊びに行くことです。
「ひとりで何かに取り組むこと」は勤勉であることとは違います。勤勉さとは、仲間のなかで何かの役割を果たそうと努める姿勢です。〔ほか〕