第1部 時間―秩序形成と危機認識
- 安定と激変―儀礼による秩序の固定とその解放
- 長期的危機の予測と対応―藤田幽谷と「夏虫の氷」
- ナショナリズム―多層世界における相互作用と記憶の力学
- 「周辺国」の世界像―日本・朝鮮・ベトナム
- 「アジア」リージョンの発明―地理学から地政学へ
- 外交規範―一九世紀東アジアにおける儀礼と語用の変化
- 天皇即位儀礼の再編成―孝明・明治・大正三帝の比較
- 尊攘イデオロギーの構造―『新論』における「忠」「孝」の多重平行四辺形
- 「公論」慣習の形成―幕末から明治へ
- 「公論」空間の創発―草創期の『評論新聞』
- 証拠の吟味―「蛮社の獄」を考え直す
- 研究史の反省―維新の政治史
- 比較の試み―明治維新からみたフランス革命