一九九〇年夏 予土線、予讃線―いつかは急がなければいけない日がくる。
冬 奥羽本線、五能線―線路の先にある町。
一九九一年春 津山線―きっと、私に似ている人がいる。
夏 筑肥線、唐津線―誰も私を知らない。
冬 小海線―この街とヒミツをつくる。
一九九二年春 日南線―ちがうにおいのする町。
夏 小浜線―「出会い」なんてコトバ、古くさいと思ってた。
冬 根室本線、釧網本線―寝坊したら、すごくソンした気がした。
一九九三年春 奥羽本線、大湊線―あれ、自分が人見知りだってコト、忘れてた。
夏 紀勢本線、参宮線―スポンジみたいに、たっぷり夏を吸いこんだ。〔ほか〕