透き間から昔男の忍ぶ恋(初段)
春雨をながめて日がな想う女(二段)
ひじき藻に熱い思いを贈りやる(三段)
月と春去年も今年も変わらぬが(四段)
童の崩した築地は恋の路(五段)
芥河はかなき女は露と消え(六段)
うらやまし京恋しやかえる浪(七段)
友と見る浅間の山に立つ煙(八段)
東下り―東国の沢に淋しくかきつばた(九段‐一)
東下り―道暗く夢にも宇津にも逢わぬ女(九段‐二)〔ほか〕
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