第1章 貧困が生み出す肥満国民
- 新自由主義登場によって失われたアメリカの中流家庭
- なぜ貧困児童に肥満児が多いのか
- フードスタンプで暮らす人々
- アメリカ国内の飢餓人口
第2章 民営化による国内難民と自由化による経済難民
- 人災だったハリケーン・カトリーナ
- 「民営化」の罠
- 棄民となった被災者たち
- 「再建」ではなく「削除」されたニューオーリンズの貧困地域
- 学校の民営化
- 「自由競争」が生み出す経済難民たち
第3章 一度の病気で貧困層に転落する人々
- 世界一高い医療費で破産する中間層
- 日帰り出産する妊婦たち
- 競争による効率主義に追いつめられる医師たち
- 破綻していくアメリカの公的医療支援
- 株式会社化する病院
- 笑わない看護婦たち
- 急増する医療過誤
- 急増する無保険者たち
第4章 出口をふさがれる若者たち
- 「落ちこぼれゼロ法」という名の裏口徴兵政策
- 経済的な徴兵制
- ノルマに圧迫されるリクルーターたち
- 見えない高校生勧誘システム
- 「JROTC」
- 民営化される学資ローン
- 軍の第二のターゲットはコミュニティ・カレッジの学生
- カード地獄に陥る学生たち
- 学資ローン返済免除プログラム
- 魅惑のオンライン・ゲーム「アメリカズ・アーミー」
- 入隊しても貧困から抜け出せない
- 帰還後にはホームレスに
第5章 世界中のワーキングプアが支える「民営化された戦争」
- 「素晴らしいお仕事の話があるんですがね」
- 「これは戦争ではなく派遣という純粋なビジネスです」
- ターゲットは世界中の貧困層
- 戦争で潤う民間戦争請負会社
- 見えない「傭兵」
- 一元化される個人情報と国民監視体制
- 国民身分証法
- 州兵としてイラク戦争を支えた日本人:「これは戦争だ」という実感